2007秋 横川(群馬)、碓氷峠鉄道文化むら、碓氷湖1

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軽井沢辺りが紅葉の見頃だろうから、信越本線で横川に出て辺りをブラブラ、そこからJRバスで軽井沢に向かい周辺散策をして、
更に、小諸辺りまで足を運んでみようと沿線情報をチェックしていると...




(1日目)

自宅 − (自転車) − 高崎駅 − (JR信越本線横川行き) − 横川駅(群馬) 〜 碓氷関所跡 〜 アプトの道 〜 碓氷峠鉄道文化むら 〜
ぶんかむら駅(トロッコ) − まるやま駅(トロッコ)<丸山変電所跡> − とうげのゆ駅(トロッコ) 〜 碓氷湖(坂本ダム) 〜 (周囲散策) 〜
碓氷湖(坂本ダム) 〜 とうげのゆ駅(トロッコ) − ぶんかむら駅(トロッコ) 〜 碓氷峠鉄道文化むら 〜 横川駅(群馬) − (JR信越本線横川行き) −
高崎駅 − (自転車) − 自宅



横川行きは結構本数あるし、ゆっくり行けばいいかなと、8時頃起きてゴロゴロしていて、
いざ時刻表を見たら、通勤通学時間帯は30分に1本程度あるけど、9時の次が10時...
駅まで行く時間もあるので9時はもう間に合わないと、次の10時にあわせてスケジューリング。







横川10時50分着で、乗れるトロッコが13時発なので、とりあえず周辺の碓氷峠関所跡や、
アプトの道をチョッと歩いてから鉄道文化むらに行って、鉄道文化むらからトロッコに乗って峠の湯、
峠の湯から歩いて碓氷湖やめがね橋を見て歩いて、トロッコの最終で鉄道文化むらに戻って、
閉村時間まで滞在、17時頃の電車で帰るという計画で出発です。







横川名物峠の釜飯を売るおじさんです(名物の後ろに読点を入れないでください(笑))








長野新幹線が出来る前は、線路もこの先まで伸び、軽井沢、長野、新潟へと続いていました。

この先は66.7パーミルという、1000m走ると垂直方向に66.7m上がる勾配があり、
角度でいうと4度程度ですが、鉄の車輪と鉄の線路で走る列車にとっては厳しいものだったようです。
峠の釜飯は、この勾配を上り下りするために必要な気動車を連結する長時間停車で、
売り上げを伸ばしたといわれています。







鉄道文化むらや、碓氷湖、めがね橋と、その散策路があるため、電車が到着する時間は混雑します。
この日乗った横川行きの電車は、高崎駅でかなり混み合っていて、北高崎で少々、磯部で少々、
松井田で妙義山登山のグループが大量に降り、残りがこの横川で降りています。







横川駅から軽井沢駅までは、横川駅から徒歩1〜2分程の場所からバスが出ています。
料金は500円で、時間帯によって信越本線の電車と接続があるので、高崎から軽井沢、
小諸辺りへ行くには、費用対効果が良いです。







横川駅から鉄道文化むらに向かい、文化むらに入らずアプトの道を進んでいくと、
途中に、招魂碑と鎮魂碑があり、そこを右に曲がると碓氷峠の関所跡があります。
ちなみに、招魂碑と鎮魂碑は、鉄道トンネル工事で落命した、
約500 人の作業員の鎮魂のために建てられたものです。
















入り口周辺は子供エリアで、子供の心を惹きつけてやみません(笑)
少し奥へ進むと、特急あさまがあり、その奥の建物には、横川駅の先、軽井沢へ通じる碓氷峠で活躍した気動車や、
アプト式の電車が展示されているスペースになっており、アプト式の車両を除いた車両の運転台に入ることが出来ます。







また、この建物の中には、特急あさまとEF63車両の運転シミュレータがあり、特急あさまは、実物の電車の運転台を使用したシミュレーターで、
高崎線の上尾〜熊谷間を2区間運転出来るものです。
ただ、ちょっと微妙な区間ですね(笑)









もう一つのEF63は、往時の碓氷峠をCGで忠実に再現した映像に、本物のEF63の運転台のマスコン、
ブレーキ、計器類を利用した、シミュレーターで、こちらは玄人向けらしいです。

私は挑戦しませんでしたが、腕に覚えのある方はやってみてください。

確かに、EF63の運転台は、パッと見ただけでレバーやボタンが、ズラーッと並んでいて、こんなの誰が運転出来るんだろうと...
マニュアル車運転出来ない私には無理です、きっと(笑)
最近のものは電車に限らず、操作は自動化が基本、計器は見ているだけというものが多くなっていて、操作するとしても非常時位だったり。
まあ、非常時に備えて訓練はしているだろうから、やはり操作は覚えなくちゃいけないのか...







で、この運転台に子供を放置して歩き回っている御老人がいましたが、 怪我でもしないと分からないのでしょうかね。
この建物自体が、車両を修理するための整備用車庫を、ほぼそのまま公開しているので、
子供を歩き回らせるのは危険で、運転台もレバーやボタンや計器類などを比較的自由に触れるので、 手を挟んだりする可能性もある。

そういうつまらないことで、ドンドン規制が出来ていくのだなと...







それは置いといて、続いて入ったのが資料館です。
また、先ほどのEF63の話に戻りますが、この鉄道文化むらでは、園内ある線路上で、EF63形車両を実際に運転することが出来ます。
シミュレータではなく本物ですので、運転するためには学科講習が必要ですが、学科講習を受けて後日、
指導員の添乗のもと、軌道上約300mの距離を往復運転できます。


講習が3万円で運転が1回5千円、高いと思うか、安いと思うかは貴方次第!!


運転回数によってグレードが上がり、一定回数を超えるとより高度な編成で運転出来るようになります。
この体験者のネームプレートが、資料館の入口に掲げられています。


建物の1階は、売店、ジオラマ、休憩所、ゲーセンになっていて、ゲーセンは電車でGo!と電車でGo!と...
ジオラマは、HOゲージ、Nゲージの模型で再現された碓氷峠です。
演出運転の時間と、ボタン操作で自由に動かせる時間があり、ボタン操作の方は1回100円となっていて、
コントローラーで動かすものもあるみたいなのですが、ホームページを見ると故障中となっていますので要確認です。
大宮のものほど大きくはありませんが、大きい部類に入ると思います。







2階に上がると、やはり往時の碓氷峠を偲ぶ展示と、鉄道全般の歴史、群馬県の鉄道の歴史などについての展示があります。
展示数はそれほどでもありませんが、パネル展示、マニア垂涎の鉄道グッズ、また、寄贈者○○といった、個人作成の碓氷峠に関連するジオラマなどで、
往時の碓氷峠の様子を窺い知ることが出来ます。

トロッコの乗車時間が13時なので、先を急ぎます。








次に向かったのが、先ほどの修理庫の裏側にある車両展示広場で、この展示広場には、蒸気機関車、
ディーゼル機関車、気動車、客車などが、当時と同じ塗装、装備で再現され、展示されています。
この車両展示広場の周囲をミニSLが走っていて、広場に入るためには、小さい踏み切りを通りますが、
よくあんな小さなSLが、アレだけの人を乗せて走れるなと感心します。







昔図鑑で見た、寝台特急のさくらやラッセル車などの実物を目の当たりにして、
そういえば、この頃の「大人になったら何になりたい」という質問には電車の運転士と、
書いていたんだったな〜 と懐かしさが...

ここにある車両は、国鉄が電気機関車の博物館を作ろうと高崎周辺に集められ
「高崎電気機関車館」なるものが出来る計画だったものが、計画が消滅したために、
車両が宙に浮いて横川に保存されることになり、今に至っているとウィキペディアに書いてあります。

高崎に出来てれば今頃は...


完全に鉄の人か(笑)




























トロッコは10分前に入線するので、15分前くらいに乗り場へ着くように戻り始めました。

トロッコは、通常土日休日のみの運転、夏休みはほぼ毎日運転、冬場は運休となります。
片道20分かかり、単線で引込み線もないので1時間に1本しか走れません。
また、EF運転体験も途中まで同じ線路を使うので、本数は増やせないようです。

10時、11時、13時、14時、15時が基本で、この日は12時の臨時便がありました。
帰りの時に見た、最終の行きは結構空いているんだろうなと思ったら、到着したトロッコは意外と混んでいました。
折り返し乗って帰る人もいましたが、そのまま残る人も結構いました。
一番空いているのは始発の帰りかもしれません。







トロッコは、とうげのゆ駅寄りから窓ガラスのないオープン客車、ガラス窓つきの通常客車、気動車の順の3両編成で、
途中に転回設備や引込み線はないので、とうげのゆ駅へ行くときは、客車を押し、ぶんかむら駅へ戻る時は、客車を引く形になります。
自由席なので、オープン客車の座席から埋まっていき、次に、オープン客車のとうげのゆ駅寄りの立ち席と、
通常客車の座席が同じくらいに埋まります。








早めに待っていた甲斐もあって、オープン客車の前の方に陣取ることが出来ました。
混んでいるときは、あまり遅く行くと通常客車の通路に押し込められる可能性があるので...
鉄道文化むらを出発したトロッコは、アプトの道沿いを走り、アプトの道を散策している人に手を振り、手を振られ、
信越自動車道の陸橋の下を潜り、丸山変電所跡脇を通り、終点の峠の湯まで、約2.6kmを20分かけて走ります。







途中のまるやま駅では、約2分ほど停車しますので、下車して見学することが可能です。
今回は立ち位置キープのため下車はしませんでしたが...
2.6kmなので元気の良い若者なら、走れば勝てます(笑)







京都の嵯峨野観光鉄道のようなトロッコと比べると、チョッと物足りません。
今回は移動手段として使っているので、あまり気にはなりませんが...
もう少し延伸されて、トンネルを潜ったり、橋を渡ったりするようになれば、
面白くなると思いますので、気長に待ちましょう。
軽井沢まで繋がってくれれば最高なのですが...







というわけで、とうげのゆ駅に到着です。
ここからは、アプトの道を歩いて戻る人、トロッコで折り返し戻る人、峠の湯に立ち寄る人、そしてめがね橋、碓氷湖方面へ向かう人に分かれます。
もう一つ、これはやってはいけないことなのですが、新線跡などの立ち入り禁止箇所に立ち入る人が少なからずいます。

帰りにトロッコを待っているとき、行ってきたと自慢げに話している輩がいました。
新線跡を含む旧信越本線の線路及び施設は、ただの廃線区間ではなく、
観光鉄道、旅客鉄道などで復活させるプロジェクトが進められていて、
実現されるか否かは別としても、そのプロジェクトに水を差すような行為は慎むべきです。
また、不法侵入になるので、見つかれば捕まります。


でも...


   ∩____∩: :.+ 
ワク.| ノ   ヽ+.: 
:.ワク/  ●  ● |  待ってるクマー 
  ミ  '' ( _●_)''ミ 
. /  ._  |_/__ノヽ 
 -(___.)─(__)─ 


という冗談はともかく、本当にクマとかイノシシとか蛇や山ヒルいるからね...
群馬を甘く見てはいけません、高崎でもイノシシは出るんです(旧高崎市範囲)







さて、私はというと、10分後に出発するトロッコを待ち構えるべく、来た道を少し戻りスタンバイ。
柵なくていいのって思うくらい、かなり近くまで寄れる場所があります。
カメラを1台動画モードにして地面に置いて、1台を手に持って写真を撮りました。







その後、めがね橋方面に向けて歩き始めました。
峠の湯から碓氷湖までは約900m、めがね橋は碓氷湖から約1km、横川駅から峠の湯までもそうなのですが、
元々鉄道が走っていた場所なので、勾配もきつくなく歩きやすいです。







歩き始めてすぐにトンネルがあり、歩道として整備されていますので、入り口はほぼ当時のままですが、
内部は補強工事が行われていて、 照明も付けられています。







トンネルを抜け、しばらく歩くと、またトンネルがあります。
碓氷湖までは2つのトンネル、そこからめがね橋までは3つのトンネルがあります。








というわけで、碓氷湖に到着です。







碓氷湖はダム湖で、正式名称は坂本ダムです。
砂防ダムとして作られたものを通常のダムとしたので、それ程大きくありません。
単純に川を堰き止めただけといった感じです。