2007秋 上田(別所)、長野(松代、姨捨)飯山1

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昨年の同時期、福島会津3泊4日の旅行を計画していたら、突然の台風接近でお流れとなり、
その後、すぐに台風がそれて、急遽規模を縮小して長野2泊3日にしたという過去が...
このときの台風は双子台風で、天気予報士曰く「二つ台風があると動きが読めないんですよ」
というわけで、見事天気予報士の予想が当たったのか?


そのときの長野旅行で行ったのが、上田市内の観光(上田城と周囲の寺社仏閣)、
長野車両センターふれあいまつりと、松代の真田十万石まつり、そして姨捨の棚田。

今回は、それをトレースする形で、上田を外して直接車両センター、
2日目に松代と、その夕方に姨捨、そして最終日に妙高方面、野尻湖辺りへ行こうと計画。
車両センターは、昨年上田で寄り道した関係で、1時間半ほどしか居られなかったから、もう一度...



長野行きがほぼ決定となった頃、一つの事件が発生しました。

10月6日〜8日まで、高崎駅でもJR20周年を記念した「高崎駅鉄道感謝祭」なるものをやる
旨のポスターが駅に貼り出され、そのイベントの一つに、石原さとみ1日駅長というイベントが。
高崎市オールロケで撮影された包帯クラブ絡みの招待だと思いますが、
高崎市に芸能人が来るとあっては、捨て置くわけには行かないと...

あれ、でも、他のイベントがだいぶショボイぞ...
これは、やはり長野行きだな、と思いポスターをよく読むと、石原さとみ欄に10月6日SL出発式に登場と書いてある。
最初、午後から始まるラジオ公開生放送だけの参加だと思っていたので、諦めていましたが、
確か、SLの出発時刻は9時56分だったはず、それなら見終って新幹線に乗って長野へ行くことが出来ると思い、
時刻表をアレコレチェックして、長野行き10時14分、これならちょうどいいやと計画が確定しました。

その後、2日目曇り、3日目雨という予報を受けて、姨捨を1日目の夕方に移し、
3日目の黒姫を上田別所方面へと変更し最終決定。




(1日目)
自宅 − (チャリ) − 高崎駅(SL奥利根号出発式) − (長野新幹線長野行き) − 上田駅(大道芸) − (しなの鉄道長野行き) −
長野駅 − (シャトルバス) − JR長野総合車両センター − (シャトルバス) − 長野駅(謎のコラボ) − ホテル(チェックイン) −
長野駅 − (JR篠ノ井線松本行き) − 姨捨駅 〜 長楽寺 〜 棚田 〜 (猛ダッシュ) 〜 姨捨駅 − (JR篠ノ井線長野行き) −
長野駅 − ホテル


(2日目)
ホテル(チェックアウト) − 長野駅 − (川中島バス松代行き) − 長野電鉄松代駅 − <レンタルサイクル> − 妻女山(挫折) −
山寺常山邸 − 気象庁地震研究所(挫折) − 海津城(真田十万石まつり 三太刀七太刀) − 文武学校(見学、行列待ち) −
真田十万石まつり行列見学 − 文武学校(休憩) − 真田十万石まつり行列見学 − <レンタルサイクル> −
長野電鉄松代駅 − (長野電鉄屋代線屋代行き) − 屋代駅 − (しなの鉄道長野行き) − 長野駅 − (JR飯山線越後川口行き) −
飯山駅 〜 正受庵 〜 飯山駅 − (JR飯山線長野行き) − 長野駅 − (しなの鉄道小諸行き) − 上田駅 − ホテル


(3日目)
ホテル − (上田電鉄別所線別所行き) − 下之郷駅 〜 生島足島神社 〜 下之郷駅 − (上田電鉄別所線別所行き) − 
別所温泉駅 〜 北向観音 〜 安楽寺 〜 常楽寺 〜 別所温泉駅 − (上田電鉄別所線上田行き) − 
上田駅 − (長野新幹線東京行き) − 高崎駅 − (荷物だけ親の車、本体はチャリ) − 自宅





長野の旅行では、新幹線などの指定も取らないし、いざとなったら新幹線で家に帰れるので、
直前まで宿の予約は行わないことがほとんどで、今回は出発当日の出発直前の宿予約でした。

荷物も、2泊3日だと、一応手持ちのかばんで収まるので、ボストンバックがない分楽ですが、
手持ちのかばんが重くなるのと、荷物を分離できないので、ホテルに荷物を預けたり出来ないという欠点もあります。
まあ、移動制限がなくなるので、メリットの方が大きいですね。


自宅を出発し、自転車で高崎駅へ。



  



とりあえず、上田駅までの新幹線特急券と乗車券を購入し、何故か1番線ホームへ...







しまった!! SL発着は2番線だった、というわけで、在来線改札に入り2番線ホームへ。


既に凄い人だかり...


ただ、この人だかりは、SLが運行しているときは常時こんなものらしいということが後でわかりました。



  



この人だかりは徐々に膨れ上がり、5分くらいして石原さとみが登場すると、狭いホームで押し合いへし合い...
しかも、この中を向かいの4番線ホームに信越線の電車が入線。
東口中二階のイベント広場といい、芸能人を甘く見ているのか。







はっきり言って、警備とか駅長(いや、旧駅長)邪魔です。
出発式自体は、あっという間に終了し、SLが出発してしまうと石原さとみはすぐに引っ込んでしまいました。
(ちゃんと撮れたのも2〜3枚あるけど大人の事情ということで)

急いで新幹線乗換え口へ向かい、到着した長野新幹線に乗り上田を目指します。
休日の長野新幹線は、ほとんど混んでいますので、時期や時間にも依りますが
終点の長野まで座れないときがあります。
この日は辛うじて軽井沢で着席できました。



  



新幹線に乗り込んで、上田駅でのしなの鉄道接続時間を調べてみると、


Σ( ̄Д ̄;)  
なんと40分待ち


いつもは、乗り継ぎ時間を考えて出発するのですが、今回は高崎駅イベントに合わせて来たので、このような結果に。
仕方ない、時間まで待つかと、上田駅のビュープラザで信州北回廊パスを購入していると、外の方がなんだか騒がしい。

パスを買って外へ出てみると、ほっぺを赤く塗ったネェちゃんが子供向けにバルーンアートをしていました。
バルーンアートを見ていると、「この後、東京都のヘブンアーティストという大道芸のライセンスを持つプロの大道芸人の
パフォーマンスが水車の辺りで始まります」という放送があり、そこに行ってみると、
中国ゴマをくるくる回している御兄さんが一人。







東京の方から来た実は千葉県在住という「SOBUKI」さん。
大道芸は普段は葛西臨海公園や夏休みなどはお台場などで活躍中。

初めは少なかった見物人も、徐々に増えて、クライマックスでは人だかりが出来ていました。
SOBUKIさんの芸風は、トーク重視で、芸よりも面白さを前面に押し出して、それによって芸の凄さを引き立たせるといったものです。
手品のマギー司郎みたいに、徹底的にボケ倒して、最後に手品をやって「アレ?」って思わせる芸風に似ています。
基本的にやりかけたことは、ほとんどやります(こんなこと出来る訳ないでしょと言ったら、とにかく拍手で(笑))

写真も色々あるのですが、大人の事情でお気に入りの1枚...
本当はもっとお気に入りの写真があるのですが、色々と誤解を招く写真なので(笑)


HPをお持ちなので、詳細は「SOBUKI」とググれば見ることが出来ます。



  



時間つぶしのつもりで立ち寄ったわけですが、ついつい見入ってしまい、乗ろうとしていた電車を見送って、次の電車に...
確か、この旅の目的の一つに、昨年到着時間が遅くて十分楽しめなかった長野総合車両センターを
満喫するというのがあったですが、結局、昨年と同じ展開になってしまいました。


長野駅に到着し改札を出ると、車両センターふれあい祭りシャトルバス乗り場は東口バス乗り場ですとの看板が立っていました。
昨年はホテルメトロポリタン出発だったのですが...
バス乗り場へ向かうと、ちょうどバスが停まっていたので、バスに乗って会場へ。

北長野駅からも徒歩15分ほどで行ける距離なのですが、それほど本数が走っていないので、
乗り継ぎを気にするよりは、シャトルバスのほうが早いです。
どうせなら1時間に1本くらいシャトル電車でも走らせてくれればいいのにと...



  



到着後、手近なところで駅弁販売と特急電車乗車体験、その中で駅弁を食べることが出来るイベントへ。
休日は朝ごはん食べない主義なので、空腹に耐えられず...

早速駅弁を購入しようと売り場へ向かうと、横川名物「おぎのやの峠の釜飯」が目に付きました。
買う気満々で手を伸ばしかけたとき、そこで思い直す。


旅行中あのお釜と一緒に旅を続けなければいけなくなるじゃないかと


せっかく、かばん一つでまとまっているのに、わざわざ荷物を増やすことはない、
そもそも、横川って群馬だよ、家の近くでも売ってるよ「峠の釜飯」
家の近くは別に峠じゃないんだけど、というわけで選んだのがこの駅弁です。

電車は「いろどり」という特急電車で、前後1両が通常の座席車両、他はコンパートメントと、イベント車両となっています。
開放されているのが前4両程度で、混雑していてあまり空きがなく、よくやく見つけたスペースで食事。
駅弁は見た目より量が多かったので、この後行く姨捨で食べようと半分だけ食べて終了。







その後、今回の注目イベントとされる、車両の持ち上げと台車脱着の実演を見るために、構内を眺めながら移動。
昨年と同じ場所で、鉄道グッズの販売をしていました。

持って帰って眺めるだけなのか、何かに使えるのか気になるところですが、とにかく需要はあるようです。
最近の電車は、行き先表示がLEDに変わってきているので、表示幕も珍しいものになっていくと思います。
行き先表示幕が変わるの見るの結構好きなんですけどね〜











今年からウマが追加されているキグルミーズ...
そういえば、鉄道戦隊の姿が見えなかったのですが、怖すぎてクビになったのでしょうか(笑)



  







常時混んでいるわけではないので、乗ろうと思えば乗れると思いますが、さすがに恥ずかしい(笑)
親子で乗っている人もいるので、キャパはあると思いますが...






このイベントは、子供向けのものが多く、レールタイプでは、先のMAXとSLの他にも長野新幹線やレールスター、
車タイプでは、特急あずさやMAXが運行され、常時子供達で賑わっています。
何しろ、飲食や物品購入以外のイベントはほとんど無料なので、
近隣のお父さん達の財布に優しいイベントなのです。







  



さて、あちこち寄り道をしながら、ようやく目的地にたどり着きました。







大きなクレーンで電車の上部を持ち上げて台車から外したり、台車に付けたりを繰り返し行っていました。







この車両の場合、溶接とかで付けるわけではなく、重さと爪のようなもので止めているだけのような感じです。
手前の台車と奥の台車を行ったり来たりするので、持ち上げて横に動かせばいいだけなのですが、
実演なので、車体を持ち上げて、一度奥の方に車体を運んで、そこで横に動かして、手前に運ぶという手順を踏んでいます。







最後の1回だけ、持ち上げて横に動かして台車に取り付けるというのもやってくれましたが、
何となく物足りなかったです(笑)







車両の取り付け外しイベントをやっていた奥の方には、車両展示... なのか、いつも置いてあるのかわかりませんが、
左の車両はEF63という横川〜軽井沢間の碓氷峠などを越えるために使われていた車両で、今は運行されず静態保存されているもの、
右のは直流新形電気機関車の1号機で現存しているのは、この1台だけという貴重なもののようです。







翌日、飯山へ行くときに長野〜北長野駅間の車内からも見えたので、いつもここに置いてあるのかもしれません。







続いて、昨年時間が無くて見られなかった列車シミュレータのある場所へ向かいます。







これがブツです











一見すると電車でGo!に運転席が付いた程度に見えますが、違います。
運転席付近に行くとわかるのですが、実際に電車に乗っている体感が得られるのです。

気になるのは、急ブレーキをかけるとどうなるのか...
誰か試した人いるのかな〜



  



実際に運転を体験するには、もう少し早く来て待っていないと駄目みたいです。







シャトルバスの最終時間となるので、シャトルバス乗り場へ戻り始めます。
やはり到着が遅いとゆっくり出来ないです...



  



シャトルバスに乗り長野駅へ戻る車中、姨捨駅への接続時間をチェックすると、
約40分の待ち時間があったので、ホテルでチェックイン手続きをして、邪魔な荷物を置いてくることにしました。

この日宿泊するホテルは長野駅の西口側にあるので、バスから降りて駅構内を通り、西口へ...


なんですか コレは!!


NBSとabn初のコラボレーションの、公開生放送って...



   



時間は余裕なので、話のネタに見ていこうと眺めていると...


特にネタになりそうなものはなし


備え付けてあったテレビを見ていると、結局この会場の様子が映っていたのは20分程度で、
あとはアナウンサーが新幹線で盛岡や青森などへ旅行して、竜飛岬とか津軽海峡冬景色の碑とか、
階段国道とか訪れるものなど、生じゃないじゃんと突っ込みたくなるようなものばかり。

というわけで、そそくさとホテルへチェックインして、少しまったりしてから再び長野駅へ戻り、
発車まで時間があったのでまた野次馬。







たぶん、観光案内所の辺をウロチョロしていれば、映ったかもしれないけど、
映ったところで、誰も見てる人居ないし、生放送だから。

せめて芸能人呼ぼうよ、関口知宏で妥協するから...







というわけで、長野駅から約30分ほどで姨捨の駅に到着です。







車掌さんも、ついつい見たくなる風景...

この時間の松本方面の普通電車は、大体姨捨駅で特急との待ち合わせで10分程度停車。
特急は停まらないので、降りて風景を眺めることが出来てスイッチバックも体験できる普通電車の方がお薦め。







姨捨駅から長楽寺まで下れば棚田もあるし、長楽寺は中秋にライトアップもあります。
ここの良さは、なんといっても苦労せずに綺麗な景色を眺められることで、
難を言えば、本数が少ないから乗り継ぎが悪い...







長楽寺では、中秋に夜間ライトアップが行われます。
中秋なので、毎年日程が異なり、昨年はちょうどこの時期で私が訪れたのは満月の翌日、
台風一過の晴れ間、雨の多いこの時期にあって、貴重な更科の月を拝むことが出来ました。
今年は9月末でライトアップイベントは終わってしまっていて、この日は三日月です。



  







棚田の稲刈りも、上の方の一部を除いて終わってしまっています。
この棚田は、観光田的なものなので、9月中頃から刈り入れが始まりますが、
中秋のイベント向けに幾らか残しているようです。

棚田一帯に広がる黄金色の稲穂は見ることが出来ませんでしたが、
籾殻を焼く煙が所々で上がる風景を見ることが出来ました。







今度見たいのは、5月〜6月の水が入れられた棚田です。

棚田に張られた水に鏡のように映る月が魅力的で、
あとは、どうやって水を張るのかを見てみたいです。
脇にチョロチョロ水が流れている水路がありますが、それから根気強く入れるのでしょうか。



 











姨捨駅から長楽寺までが下りで、長楽寺から棚田へは登りが続きますので、
この辺りは姨捨駅と同じくらいの高さになります。

この場所からは、棚田、千曲市、遠く長野市までも一望出来ます。







この辺りは、姨捨の山の陰になっているので、暗くなっていますが、遠くの方はまだ明るいです。
















もう、結構暗くなっているのですが、カメラの都合で明るくなっています。
三脚がないとブレるレベルの暗さですが、空との明暗差が少ないので、
撮りやすいといえば撮りやすいです。



  







特に立ち入り禁止の看板などはないのですが、どこまで入っていいのかわからなかったので、
途中で引き返してきました。



  







姨捨駅がかなり近くに見えますが、直接いける道があるのかわからないので、来た道を戻ります。
ちょうど、松本方面行きの普通電車が止まっていたので、そろそろ特急が通るだろうと粘着(笑)
暗いから写真は無理なので、動画で押さえてきました。







と、ここで一つ問題が発生しました。

時計を見ると17時40分で、甲府発長野行きの普通電車が姨捨に着くのが17時58分。
長楽寺から姨捨の駅まで徒歩10分くらいで、ここから長楽寺までが5〜6分程度。
夜景も見たいし、時間的に厳しいけど、この電車を逃すと次は19時06分となるので、
お弁当も食べちゃったし、間が持たないなと...











街の灯りが徐々に灯り始め、辺りは暗やみに包まれていきます。











それなりに急ぎ足で、長楽寺まで下って、更に急ぎ足で長楽寺から姨捨駅へと駆け上がります。
長楽寺を出た時点で残り8分程度だったので、これは無理だろうと思いながらも、
篠ノ井線って遅れるんだよなという希望的観測の元、歩き続けました。

この写真は、もう姨捨駅のすぐ近くです。







この写真の撮影時刻が17時58分となっているので、やはり多少の遅れがあったようです。
もう、到着のアナウンスが流れていましたが、1枚くらいは撮っておかないと...

長野方面の電車は姨捨駅の駅舎側に止まるので、写真を撮ったら猛ダッシュで連絡通路を渡ります(笑)







最後はかなりドタバタしましたが、無事長野駅に到着しホテルへと戻りました。
翌日に備え早めの就寝です。