2007GW 青森・弘前 函館 ピックアップ4

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(3日目)

青森ホテル − (特急白鳥45号函館行き) − 蟹田駅 〜 蟹田駅周辺散策 〜 蟹田駅 − (特急スーパー白鳥14号青森行き) −
青森駅 〜 ボーっとする 〜 荷物ピックアップ 〜 青森駅 − (特急白鳥3号函館行き) − 竜飛海底駅 〜 海底トンネル見学 〜
体験坑道駅 − (青函トンネル龍飛斜坑線) − 青函トンネル記念館駅 〜 青函トンネル記念館 〜 周辺散策(階段国道、竜飛岬灯台など) 〜
青函トンネル記念館 〜 青函トンネル記念館駅 − (青函トンネル龍飛斜坑線) − 体験坑道駅 〜 体験坑道見学 〜 海底トンネル見学 〜
竜飛海底駅 − (特急白鳥15号函館行き) − 函館駅 〜 市電函館駅前駅 − (市電湯の川行き) − 市電五稜郭公園前駅 〜
函館ホテル(チェックイン) 〜 五稜郭公園 〜 夕食 〜 函館ホテル(3泊目)

この日は、青函トンネルを通って北海道に上陸です。

八甲田山のロープウェイに乗ってから函館へ行って、函館観光の予定でしたが、
そういえば、北海道新幹線通ると竜飛海底見学もなくなるんかな〜
なくなる前に竜飛海底の見学コースに行っておこうかと、みどりの窓口へ行き、詳細をチェックすると、
午前11時頃の青森発で函館着の見学コースがあり、それなら丁度いいかと手配。

さすがにドラえもん海底見学コースとは違い、当日でも全然余裕でした。

午前11時まで何をしようか、もしかして八甲田山行きのバスで八甲田山麓まで行けるんじゃねぇと、
時計を見ると出発時間間近で、八甲田山麓からの帰りのバスをチェックしているうちに出発時間となり出発してしまいました。
八甲田山麓へ行っても余裕で間に合ったみたいです...

手元には、時間的に厳しいかもしれないからとホテルに荷物を預けずに来たので、余計な荷物が...

で、どうしたかというと、特急で蟹田青森間を往復(笑)
蟹田までの特急電車車中、ただの特急列車なのに、観光バスの観光客が手を振っています。

ところで、蟹田には何があるんだろう?

蟹田はニューヨーク、ローマと結ぶ町だそうです。

この件については、この旅行の最後、下北半島のところで触れます...

蟹田には、海があります。

蟹田には、神社があります。

蟹田でしたことといえば、蟹田郵便局でお金を下ろしたことくらいです。
いえ、別にお金が必要だったわけではないのですが...

あまり、何もない蟹田駅ですが、鉄道ファンの間ではちょっとした小ネタのある駅として有名です。
この駅で津軽海峡線下りの特急電車に乗り、木古内駅で降りると、普通乗車券のみで乗車可能で(逆も同じ)、
これが青春18きっぷでも適用されるので意外と利用者の多い駅らしいです。
相互発着の場合のみの特例なので、青森から函館を18きっぷで乗ろうとする場合、
全区間の特急券のほかに全区間の乗車券も必要となります。
この区間は特急電車しか走っていないことによる特例なのですが、乗車券、トクトクきっぷ、18きっぷ、
また、これが一番困るのですが対応する駅員によって、いろいろ変わるので調べてから行ってください。

今回使用した切符は、青森函館フリー切符なので特急電車自由席乗り放題ですから関係ありません。

スーパー白鳥

蟹田駅は、津軽海峡線のJR東日本とJR北海道との境目の駅なので、乗務員の交代が行われます。

そんな暇つぶしをしても、まだ時間が余っていたので、駅前の広場でボーっとしていました。
そして時間となり、竜飛海底見学者のため、竜飛海底駅に停車する特急に乗り込み、北海道へ...

この竜飛海底コースは、海底見学整理券が必要で、毎日運行(冬季休業)、
函館発青森行、青森発函館行、函館発函館行の3コースがあります。

函館発青森行の帰りと函館発函館行の行が同じ電車、青森発函館行の帰りと函館発函館行の帰りが同じ電車。
見学時間はそれぞれの特急電車の発着時間に合わせているので、青森発函館行のコースが一番長くなっていて、
今回参加するのは、この青森発函館行コースです。

ちなみに、津軽海峡線を走る特急電車は、白鳥、スーパー白鳥の上下線合わせて約20編成です。

初め、この竜飛海底コースを知ったとき、ドラえもん海底コースに比べて高いな〜と思ったのですが、
地上に出るモグラ号の往復と、地上にある青函トンネル記念館の入場料が、1400円くらいかかるので、
それを考慮すると残りは800円くらい、ドラえもん海底コースの乗車整理券と同じくらいなんだと後で知りました。
ゴールデンウィーク前の平日なので、この日のこのコースの参加者は8人くらいです。

青函トンネルの全長は約53.9kmで、この竜飛海底駅から北海道側の吉岡海底駅までは約36kmなので、移動はもっぱら車か自転車。
一時期、竜飛海底吉岡海底両駅間を歩くイベントが行われていたことがあるらしいです。

竜飛海底駅は、地上へも出られる通り、海底下と陸上下の境目に当たります。

青森駅から竜飛海底駅までは特急で約30分ですが、普通に電車で行くとすれば青森駅から三厩駅まで行って、
そこからバスで竜飛岬までだから、青森駅から乗り換え含めて2時間30分くらい掛かります。
車で行くとすると、青森ICから車だと2時間くらいです。

当然のことながら、竜飛海底駅まで行くことは出来ませんが、斜坑を下りてトンネル施設の途中まで行くことは出来ます。

http://seikan-tunnel-museum.com/

この竜飛海底駅も、吉岡海底駅と同じく火災などの非常時に待避し、地上へ抜けられるようになっています。
吉岡海底吉岡海底駅では、見学コースで地上へ出ることは出来ませんが、竜飛海底駅の見学コースでは、地上へ出ることが出来ます。

竜飛海底には、観光用に斜坑ケーブルが整備されているので、簡単に地上に出ることが出来ますが、
吉岡海底には、斜坑ケーブルも工事用のものしかなく、階段しか手段がないので、
とても見学時間で行って戻ることは不可能です。

ちなみに、竜飛海底から地上へ出るには 2247 段もの階段を上る必要があり、
もし、非常事態が発生して吉岡海底駅や竜飛海底駅に緊急停車した場合、トンネル外へ待避する必要があれば、
これらの階段を登ることになります。

竜飛海底見学コースの参加者が、地上での見学を終えた後の斜坑ケーブルの運行時刻に間に合わず、
階段を下りて何とか帰りの電車に間に合ったということもあったそうです。

トンネル内では水の流れる音が常時聞こえていますが、トイレの水を流す音ではありません...
これは、トンネル内部に染み出した海水を排水するもので、毎分20トンが処理されています。

トンネルを掘削しているとき、坑道に大量の水が流れ込んできて、工事が中断、死者が出ることも度々ありました。

ここは海底です。

地上へ出る途中に、二枚一組の鉄扉があり、吉岡海底にも同じ扉があります。

吉岡海底の見学では、この扉の手前までしか行けませんでしたが、竜飛海底では、この扉を越えることが出来ます。
というよりも、越えないと地上に出ることが出来ません。

トンネル内には、風速20メートルの風が送風機により送り込まれていて、これは火災が発生したときに、
煙が地上への避難路に流れ込むのとを防ぐためと、換気のために送り込まれています。
なぜ普通に歩けるかというと、この扉があるからです。

扉には、約50cmの四角い窓が空いていて、そこから風を逃がすことによって、風速1メートル程度に落としていますので、
この2枚の扉を同時に開けると、風速20メートルもの風が吹き込んできます。
1枚目の扉を開けて、1枚目と2枚目の扉の間に入り、1枚目の扉を閉めたのを確認してから、
2枚目の扉を開けて先へ進み、2枚目の扉を閉めということを行う必要があります。

鉄扉を通りすぎると、多くの人とすれ違うようになります。
これは、地上にある青函トンネル記念館から斜坑ケーブルで、下りることが出来るからです。
下りてきた観光客は、この鉄の扉の手前まで行くことが出来ますが、トンネル内部へ入ることは出来ません。

そこから少し歩くと、やがて斜坑ケーブルの乗り場が見えてきます。
海底見学コースの客が乗る斜坑ケーブルは、一般運行の合間を縫って臨時便として運行されるので、貸し切りです。

この斜坑ケーブルは、元々工事関係者や機材を運んだりしていましたが、現在は観光用も兼ねています。


この斜坑ケーブルの地上と地下側にもそれぞれ1枚ずつ鉄扉があり、やはり1枚ずつ開けないと、強烈な風が吹き込んできます。

このコースは見学時間が長いので、地上での時間が1時間以上あります。

ガイドさんが「もし、外を歩きたければ案内するよ〜」ということで、みんなで外へ行くことにしました。

実は、この日の竜飛海底見学は、天気が良くなく雨が降りそうだったから、八甲田山は諦めてトンネル見学にしておこう、
という側面もあったので、雨こそ降っていませんでしたが曇り空です。
まさか地上滞在時間が長いとは思っていなかったので、雨が降らなかったのは幸いでした。

この日は、というよりも竜飛岬は1年を通して風が強く、とても傘を差して歩けるような状況ではありませんので、
雨が降っていれば、青函トンネル記念館をじっくり見たとしても、約1時間は余ります(笑)

竜飛海底コースのガイドさんは、地上に出てしまえば、再びトンネルに下りるまでの時間は待ち惚けらしく、
希望者がいれば、竜飛岬や階段国道などの周辺ポイントを案内してくれます。

特に、参加したコースは、滞在時間が一番長いコースなので、かなり時間に余裕があり、色々回ることが出来ました。

青森駅近くの八甲田丸の傍らに「上野発の夜行列車降りたときから〜」があり、近寄ると自動的に流れますが、
竜飛岬のものは「ごらんあれが竜飛岬北のはずれと〜」で、ボタンを押さないと鳴りません。

というか、八甲田丸のもボタン式にしてくれないと、ビックリするんですけど...

旅行から帰ってきてしばらくしてからだけど、タモリ倶楽部を見ていたら、国道ランキングやっていて、
ランキングと言っても、国道○○号が第○○位ってやってただけだから、国道1号線が1位なんですけど...

ダートがある国道、超急カーブがある国道とか、いつの間にか獣道の国道とかいろいろ出てきて、
その中の一つに、車が通れない国道っていうので、この階段国道が出てきました。

後付の匂いがプンプンするんですけど...

ここを渡るときが半端なく風が強く、横から吹き付ける風に飛ばされないか心配でした。

左側の山の上に風力発電機が数機設置されています。ます。
竜飛岬の強風を利用したものなのですが、この日は強風のため運転中止となっていました。
風風が強ければ強いほど良いわけでないらしいです...

左下に見えるのがロッジですが、このときはまだ春先なので利用者は居ませんでした。

天気の方も、若干薄日が差す程度まで回復し、なかなかいい感じでした。

でも、北海道は見えません...

この他に、魚介類の養殖場(小屋)を回っています。
青函トンネルから排出される海水は年間を通して水温が一定であるため、養殖に適しているらしいです。
この周辺には、小さな養殖小屋が複数あり、鰈の養殖場を見せてもらいました。

右下の方には、震度計が設置されている穴があります。

青函トンネル記念館の屋外には、掘削などに使用された機材などが展示されています。

50kmの継ぎ目のないレールなんてどうやって作って、どうやって運んだのだろう、と思うかもしれませんが、
継ぎ目がないと言っても溶接はされています。
継ぎ目があるというのは、線路と線路の間が空いていて、ボルトで繋いであるものを指すようです。

青函トンネル内は、気温の変化がそれほどないため、レールの伸縮を考える必要がないということで、
継ぎ目のないレールとなっています。

青函トンネル記念館内部の様子です(2階にも上がれます)。

遠近法の関係で小さく見えますが、原寸大のトンネル模型です(違)

地上で、函函コースの人たちと合流して、モグラ君に乗って再びトンネルへ...

この辺りが体験坑道と呼ばれ、地上からの見学者向けの施設となっています。

これが例の防風扉です...

竜飛海底駅で特急白鳥函館行きに乗り込み、北海道へ...
函館に到着後、五稜郭の近くに取ったホテルへ移動し、休憩したあと、夜の五稜郭へと行ってみました。

やっぱりやっぱり、桜はまだ早いかなと思いましたが、
花見客は「そんなの関係ねぇ」と言わんばかりに大騒ぎしていました。

五稜郭公園の花見用提灯は、午後7時頃には消されてしまいました。

翌日に備えて早めに就寝...